“軌跡”

のんびりまったり推し活。加藤和樹さんが好き。

ラジオで和樹アンリ/怪物の違いを聴いての考察

ラジオで和樹さんのアンリ/怪物の初演再演の違いを聴いて考察


アンリは「自分の首を使って研究を続けてくれ」という想いをビクターに託して死んでいった。想定外だったのは、「ひとりで研究を続ける」ことよりも「アンリと共に研究を続ける」ことの方が、ビクターにとって大切になっていたところ
アンリはビクターなら生命を創造することが出来る、ずっと研究を続けてくれる、と信じていた。でもそうではなかった。アンリが思っていた以上に、ビクターにはアンリが必要だった
そして互いが互いの心の底まで理解できていなかった故に、残酷にもすれ違ってしまう
アンリはビクターを置いて死んでしまうし、ビクターは自分の首を差し出してまで研究を続けて欲しかったというアンリの思いを引き継げない
……って話をフォロワーさんとしてたら「柿ビクターは友から託された夢を失敗して心が折れた感じで、あきビクターはアンリがいない喪失感で研究への興味を失った」と言われて、ハッとなったんですよ
だからあきビクターはずっと怪物にアンリを見ていたんだと。いつまでもアンリに戻ってきて欲しくて、ずっと縋っていたんだと。エレンを殺されて「この…怪物……っ」と呼んだ時点で、そこにアンリはいないと絶望してる。だから「殺してくれ」と怪物に懇願する
でも結局、ジュリアを殺されて本当に全てを失った時に縋るのは、アンリの顔をした怪物。北極で待っていると言われて、ぼろぼろになりながらも追っていった。もしかしたらという一縷の望みに賭けて
少し話は変わるんですが、初演あきビクターを見ていた時「何で研究を諦めてしまうんだろう。この人ならずっと研究を続けていきそうなのに」って密かに思ってたんですよ。あきビクターなら絶対諦めなさそうなのに(特に初演の死にたくない和樹アンリなら余計に)、どうしてかな?って思ってたんですけど。再演あきかずを観た時に、あの託され方をして、それで失敗してしまったら、そりゃあ喪失感で研究が出来なくなってしまっても仕方ないなって。だってビクターの望みはアンリと共にずっと研究を続けていくことだったから。アンリが戻ってこないと何も始まらないから
だからあきビクターの研究はあそこでずっと時を止めたまま。それが動き出すのは、怪物の中にアンリがいると確信した北極。“二人で”研究を成功させたんだ!と神に勝利宣言するところ
だから私は、再演のあきかずが好きなんだなと。改めて納得したのでした